服薬情報提供書(トレーシングレポート)の運用について
平素は、当院の院外処方せんを応需いただき、ありがとうございます。
当院では保険薬局との連携を強化して、安心安全な薬物療法を一緒に遂行したいと考え、「服薬情報提供書(トレーシングレポート)」を整備しました。
保険薬局で得られた情報の中で緊急性を要さない(即時性は低い)が「処方医師への提供が望ましい」と判断された(例えば服薬状況に関する報告や処方提案など)内容についてFaxにて当院薬剤課まで送信ください。送付いただいたレポートは電子カルテに取り込み、処方医師への情報共有を図ります。
送信先 市立野洲病院 薬剤課(直通)
FAX: 077-588-1932
*緊急性の高い案件につきましては、上記「当院への疑義照会方法について」を参考にし、疑義照会用FAX用紙を用いてご連絡ください。
院外処方せんへの検査値の記載について
当院では令和5年8月1日より、医薬品の適正使用を進めるために、患者さんの血液検査結果の一部を処方監査に必要な情報として、院外処方せんに記載することとしました。
記載される検査値は過去90日以内に測定された直近の値です。空欄の場合は90日以内に測定された値がない場合です。記載される検査の基準値は以下の検査値一覧をご覧ください。
処方監査や服薬指導に役立てていただければ幸いです。
市立野洲病院薬剤課
○院外処方箋に表記されている検査値一覧表(基準値:2023年8月1日現在)
表示項目 | 検査項目 | 項目の説明 | 基準値 | 単位 |
WBC | 白血球数 | 好中球やリンパ球などの白血球の総数 | 38~98 | ×102/μL |
Hb | ヘモグロビン | 赤血球に含まれる酵素を運ぶためのたんぱく質です。貧血では低下します。 | 13.2~17.6 | g/dL |
Plt | 血小板数 | 止血のために働く血球の数です。 | 14.0~36.0 | ×104/μL |
PT―INR | プロトロンビン時間(標準比) | 血液の凝固能を示す検査値です。 | 0.88~1.12 | |
GOT | アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ | 肝臓、心臓等の障害の指標です。 | 10~40 | U/L |
GPT | アラニンアミノトランスフェラーゼ | 肝臓の障害の指標です。 | 6~40 | U/L |
T-Bil | 総ビリルビン | 黄疸の確認に用います。 | 0.2~1.2 | U/L |
CRE | 血清クレアチニン | 腎機能・筋肉量の指標です。 | 0.60~1.15 | ㎎/dL |
CPK | クレアチンキナーゼ | 筋肉に含まれる酵素で、心筋梗塞や筋肉の病気で増加します。 | 45~245 | U/L |
K | カリウム | 電解質のバランスの指標です。神経伝達や筋伸縮に関与します。 | 3.5~5.1 | mEq/L |
HbA1c | ヘモグロビンエーワンシー | 血糖コントロールの指標です。 | 4.6~6.2 | % |
※検査基準値については当院採用試薬の基準値に準じています。